最近はアロマが流行っていたり、香り付きの洗剤など、【香り】が注目されている。
五感の中で、日常、一番意識しない物かもしれないが、その香りを嗅いだだけで、昔のある場面を急に思い出したり、ある人を連想したり、不思議な気持ちになる時も多い。
この間娘がお友達の赤白帽と自分の物を取り違えて持って帰って来てしまったのだが、匂いを嗅いで、『あっ、コレは◯◯ちゃんのだ』とすぐに分かっていた。
さらに、先日は「◯◯ちゃんのおばあちゃんの部屋は、ウチのおばあちゃんの家の匂いがするんだよ」と言っていた。
おばあちゃんの家の匂いと聞いて、私も昔、おばあちゃんのウチで、おばあちゃんと一緒にお昼寝をした時の夏の日、窓を開けていて、レースのカーテンが風に揺れていた時の香りを急に思い出したりした。
保育園の子どもたちの嗅覚もスゴイ、と感じたことがある。
名前のない落し物を持って、『これ誰のかな』と困っているのを見て、『先生、貸して』と、その物の匂いを嗅いで、『この匂い、◯◯ちゃんのだよ』と、教えてくれたことがある。一度だけではなく、そういう事は何回もあり、一人の子どもではなく、色々な子が『この匂いは◯◯ちゃん』とよく分かっている。
大人よりも子どもの方が香りには敏感なのかも。
「ママの匂いがする〜」とよく言われていた子どもが小さかった頃が懐かしい。